コロナ禍となりはや1年が過ぎました
現在40歳過ぎのいわゆる「ミドルエイジ」世代の給与所得者はこの最近の動きで様々な生きるための選択肢を得る事ができるようになっています。
「仕事」の定義がどんどん変わってきているのです。
現在の会社で働き続ける上で副業が解禁となり、ジョブ型採用が増加するなど会社の在り方が変わり、終身雇用は終わりを告げつつある流れが一気に加速しています。
自分の人生にどのような影響を与え、どう変化を与えるのか、考えていない人はいないのがこの世代なのですが、漠然としたイメージばかりが先行し、議論を進めていく中でも本音の声をを追求する事が難しいことがわかりました。
そこで2019年に私達がこのサイトを立ち上げる前に、中々実態像を掴むことのできない「ミドルエイジ」が何を考え、どう生きようとしているのか?
ここを明確にした上で皆さんへのアプローチをどうすべきかを考える必要がありました。
今回、長年博報堂にて活躍された阪本さん(http://kiito.jp/people/sakamotosetsuo/)が立ち上げた「人生100年時代 未来ビジョン研究所」と共同で首都圏の1都3県の40〜50代の給与所得者でかつ管理職を中心にアンケート調査を行い、これからのライフデザインについて何を考えているのかを調べました。
調査目的 | ターゲット世代の役職定年・転職・仕事の考え方についてインサイトを探る。ミドルエイジやその周りの世代の実態を明らかにする。 →役職定年についての意識調査を行い、ミドルエイジの新しい働き方を提案する。 |
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調査対象 |
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調査手法 | Webアンケート調査 |
調査期間 | 2019年6月 |

この後のコラムにてテーマごとに詳しく述べていきますが、共通していたのは自分がどう満足して生きていくのかが問われる時代の中で意外にもこれからの事を真剣に考えているか?という点で「?」となるケースがアンケート結果でも顕著に出ていました。
そうです。皆さん今のこのままの生活が未来永劫続くと思っている方が特に給与所得者の方に如何に多いことか。
わかってはいるものの、現実を受け入れる事ができない、アクションを起こせないという人達が「ミドルエイジ」の皆さんにとても多いのです。
このままうまくやり過ごせばなんとか年金生活にたどり着ける、と思いたい人が多いのですが年金生活にたどり着く前に自分の能力を発揮する場はなくなり、給与は減らされ言われるがままのポジションで我慢する事が自分の思い描いていた人生だったのでしょうか?という事を気づくまでが50歳過ぎてからでは遅いのです。
趣味に生きるにも先立つ「お金を稼ぐ」事がしっかりできていなければ人生を楽しむことはできません。子供がいればなおのことではないでしょうか?
今の会社は自分にとって何をしてくれるのだろう。自分は何ができるのだろう。
ミドルエイジの皆さんが考えているようで考えていない点はここにあります。
今まで会社に貢献してきたにも関わらず、ミドルエイジとなって40代以降に「働かないおじさん」が増えてきていると言われています。
自分自身を研鑽する事を忘れ、チームで働く意義を見失ってしまい若手に過去の経験値のみを見せつける、残念な人がいるのも事実です。ちゃんと年功序列で昇格、昇給できていた時代はとうに終わりを告げ、自分の立ち位置を気づかないおじさんが増えているのです。
悲観的な話ばかりをしてきましたが、未来は決して暗いものではありません。いつの時代も自分自身の方向性を見出した人が「強く」生きていけるのだと思います。
早く気づいて具体的に「行動する」
ここでいう行動とは「早く〇〇をしよう」、という意味ではなく、未来のシナリオに備えて早い段階で準備を開始するということです。この場合の未来シナリオは、自分の仕事人生全体を見通せるくらい、できるだけ長期の視界で描いて間違いありません。
これができれば必ず自身が納得できるライフデザインを作り上げることができるのです。どの視点でどう生きるかは人それぞれでいいのですがミドルエイジの皆さんはあまりにも会社に依存し過ぎた時間を過ごしてきた世代なのでこの点をマイナスに捉えることなくプラスに変えて欲しいのです。
あらためて今回自分自身の棚卸しをすることで生きるためのヒントが必ず出てくるはずです。ミドルエイジにとっては暗いニュースもそのヒントにつながるかもしれません。
この「SHIFTERS」ではそのヒントと解決策を皆さんと見出していきたいと思います。まずは調査結果の中身を紐解いて解説していくことできっと同感できる中身も多いと思います。これは私たちミドルエイジが如何に悩んでいるかがを客観的に見れる素晴らしいデータであると同時に未来を生きるヒントであると考えています。
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